「えぐい」という感覚が理解できない

福岡から関西に出てきて10ヶ月近く経ち、関西弁に大分なれてきた。関西にでてくる地方出身者は関西弁を喋るようになると思っていたのだが、実際は標準語になっていくようで、博多弁まじりの標準語というたいそう気持ちの悪い感じの喋り方になってしまった。それでも、使いやすい関西弁は自然と口から出てしまうようで、「ちゃうやろ」「せやな」「ええやろ」など、節々に関西弁が混ざることもあり、とてもカオスな言葉使いになっている。


しかし、関西弁の中でもなれない表現が「えぐい」という表現で、いまだにその意味が理解できない。「えぐい」は別に関西弁ではないと思うのだが、関西では「えぐい」の使われ方が特殊な感じがする。僕の知っている「えぐい」は惨いとか残酷だという感じで、辞書を引くと

えぐ・い ゑぐい 2 【▼い/▼刳い/▼い】
(形)[文]ク ゑぐ・し
(1)あくが強くてのどを刺激するような味や感じがする。えがらっぽい。えごい。
「十分に熟していないので―・い」
(2)気が強い。また、思いやりがない。
「根つからよめりせずに立て歩く―・い代物さ/洒落本・列仙伝」
[派生] ――さ(名)
http://dictionary.goo.ne.jp/search/0195550-0000/jn/5/

という意味らしい。


しかし、関西ではいろんなものが「えぐい」感じになるらしく、「ほんまえぐい授業やでー」とか「マジでバイトえぐいわー」とかみたいな感じで使われていて、しかも文脈によって「きつい」とか「すごい」とか何がなんだかわからない感じになる。僕も「えぐい」の意味がよくわかっていないので上手く例示できないのだけれど、地方出身者、少なくとも福岡出身者には理解できないと思う。えぐい。