福岡観光に来た友達を案内した
大学の友達が福岡旅行に来るというので現地案内人として強制参加させられた。地元を案内しろと言われてもなかなかできるものでもなく、福岡の大学生が普段遊んでいるような場所を中心に回りつつ、福岡の味を堪能してもらうというプランで案内をした。
友達は久留米のホテル(久留米第一ホテルで一泊3000円で朝夜飯付き)に泊まっていたので南から北上することになり、本人達の希望により最初に太宰府天満宮に寄った。自転車で行けるほどの超地元の僕としては大学生が神社に行ってもしょうがないだろうと思っていたのだが、太宰府天満宮は思いのほか面白い仕掛けが多かったらしく、大学生7人組は多いに盛り上がった。
まず太宰府天満宮に入る前にある商店街のような下町のような通りがなかなか趣があるとテンションをあげていた。そして赤い橋、通称「縁切り橋」で「カップルで渡ると必ず別れる」という説明で盛り上がり、橋にのしかかるように生えているコケだらけの大木を見ては「もののけ姫」にでてくるやつだとはしゃいでいた。見慣れていると全く気づかないようなことでも、初めて来る人には面白いことが多いらしい。そして本堂でお参りをして、おみくじをする。おみくじもなかなかゲーム性があるもので、神社は大学生には格好の遊び場になるようだ。恋愛おみくじやら絵馬やら、なかなかおもちゃが多かった。そして梅が枝餅を下町で買う。梅が枝餅は「きくち」か「かさの屋」のものがおいしいので「きくち」の梅が枝餅を買った。梅の味がするものと勘違いしていたらしいのだが、おいしいおいしいと大好評だった。
そうこうしているうちに午前の部が終了してしまったので昼食を食べるために天神に向かう。天神の「稚加栄」で福岡の味を堪能してもらった。稚加栄は福岡で一番有名な料亭で、明太子を使った料理やら福岡の魚介類やらを十分に楽しむことができる。友人達には「蟹のみそ汁」と「いわしめんたいこ」が好評で、旅行の間中「稚加栄はうまかったな」と大成功だった。値段が1260円だったら口々に安いと言っていた。
そのまま車を置いて天神の街を散策することになる。といっても天神のような繁華街は京都にも大阪にもどこにでもあるので、案内のしようがない。とりあえず天神の雰囲気だけ味わってもらおうとぶらぶらしながら、大名の服屋を覗いたりコアに入ってみたりした。ジュンク堂の横にあるタピオカのジュース屋「quickly」が福岡では人気で、関西圏にはまだ進出してないとのことなのでみんなで買って飲んでみたら、僕は好きなのだが他の人には不評だった。
天神では時間がつぶすのが難しいと感じたので、協議の結果、海沿いをドライブすることになり海ノ中道を案内した。海ノ中道は道路の両側が海になるようなドライブコースで、ドライブ自体が盛り上がっていた僕らにはぴったりだった。浜辺の近くで車を止めて海で軽く遊んだりもした。
夕方になり日の入りも近くなったということで、若杉山の夜景を見に行った。米の山展望台は少々ややこしいところにあるのだが、篠栗駅の南の篠栗郵便局から道なりに南下して、若杉の湯を目指していき、あとは山を道なりに進んでいけばつくことが出来る。途中でかなり怖い雰囲気の鳥居があるのだが、まだぼんやり明るかったのであまり怖くはなかった。暗くなってから登るのがおすすめだ。山頂に着いてもまだ薄暗いくらいであまり夜景も綺麗ではなかったので、車の中で「ゴキブリポーカー」をして1時間ほど時間をつぶした。完全に暗くなったなと思って外に出ると、男の口からも感嘆の声が上がるほどの夜景が広がっており、福岡を一望できた。
下山途中に先ほどの鳥居が見えたので、肝試しすることになった。僕は何度もここに来て肝試しをしていたので、ここが絶妙な肝試しスポットだと知っていた。鳥居の奥の階段を登っていくと小さな祭壇がある。そこにある看板の文字を読んで帰ってくるというルールで肝試しをした。鳥居にはお札が貼ってあり、隣には像が並んでいる。実は祭壇の横にも道があり、少し離れた鳥居から繋がっているので友達が入った後で先回りして驚かすと悲鳴をあげていた。
帰宅途中に太宰府の一蘭によって博多ラーメンを食べた。好評だったが、福岡のラーメンは麺が細いらしい。僕は福岡以外でラーメンを食べたことが無いので知らなかった。
旅行は全体的に大成功だった。太宰府天満宮と稚加栄が良かったらしく、福岡の飯は旨いという感想をもらった。ナビ付きの車があったのも大きかったと思う。福岡を観光することがあるなら参考にして欲しい。