複数人がDSで遊ぶときは「マリオカート」と「テトリス」がおすすめ
僕の友人達はみんなDSを持っていて、大学の空き時間とか友人の家だとかでいつもDSでゲーム大会をやっている。僕がゲームを買う時とかも友達とのダウンロードプレイが面白いかどうかを重視して買うようになってきた。いろいろなゲームを遊んだが、その中でも一番盛り上がり、僕らの中で定番となったゲームは「マリオカート」と「テトリス」の二つに絞られた。
大人数でゲームで遊ぶとなると、ゲームそのものの面白さに加えて、盛り上がる為に新たに必要な要素が出てくる。それは「知名度」と「ゲームバランス」だ。ゲームっていうのは上手い下手が当然ある。大人数でゲームをやると、ゲームのスキルがもろに出てきて、ゲームの下手な人は楽しめなかったりする。そのため、全員が楽しめるゲームには「知名度」と「ゲームバランス」が必要になってくる。「知名度」が高いゲームは誰もが一度はやったことがあり、初心者というのがいないのでスムーズにゲームを進められる。「ゲームバランス」が良いと、ゲームが下手な人が有利になってゲームの上手い人とも争えたりするので、全員が楽しめる。そんな「複数人で遊ぶためのゲーム」を極めているのが「マリオカート」と「テトリス」だ。
マリオカート
DSの発売と同時に発売されたこのゲームは、DSソフトの王道だ。いまだに定価で売られているし、売れているらしい。実際中毒性が高く、人と競い始めたらとてつもない面白さになる。据え置きゲーム機のマリオカートよりもシンプルになっており、そのシンプルさがバランスよく面白くなっている。
マリオカートと言えばアイテムだが、そのアイテムが順位の低いひとほど良いものが出るようになっている。アイテムの中には「キラー」や「スター」など、一発で順位を逆転できるようなアイテムもあり、遅い人でも「アイテム勝ち」というものを狙えるようになっている。この辺のゲームバランスが絶妙で、とにかくただ速く走れば良いというものでもなく、一位ほど攻撃アイテムの標的になるのでずっと一位をキープできるということはない。抜きつ抜かれつしながら最終的にゴール前の混戦の中、思いも寄らないプレイヤーに先にゴールされるということが少なくない。他のプレイヤーと「遊んでいる」感覚が強いこのゲームは自然と「うおっ！」「誰やいまの！」などと声が出てしまう。
また知名度が高く、平成元年の僕らの世代であれば誰もが一度はやったことのあるゲームだ。それなりに腕に覚えのある奴も多く、いつも白熱する。DSを買った場合に一番最初に買うべきゲームだと思う。
テトリス
テトリスの真骨頂は多人数戦だ。誰もが一度はやったことのあるテトリスだが、人と対戦するととたんに熱いゲームになる。テトリスDSの対戦は、「二段以上消した消したときにその消したブロックが相手に送られる」「上の画面の相手プレイヤーの所ににターゲットアイコンが順番に表示され、ターゲットアイコンが表示されているプレイヤーのところにお邪魔ブロックが送られる」というルールで行われていて、これが絶妙に面白い。タイミングを合わせれば一人のプレイヤーを集中攻撃することもできるので、明らかに上手い奴がいると一番最初に狙われる。こそっと一人を狙おうとしてターゲットアイコンがそのプレイヤーのところに来るタイミングを図って消していても、不自然さからバレたりして、逆に集中砲火を浴びたりする。
相手から一気に送られてくるブロックには焦るのだが、大体お邪魔ブロックの「開いているマス」がそろっているので、上にあるブロックを消してしまえば縦棒で一気に消して逆襲することができる。バスケのように凄いスピードで逆転の応酬がされていく。「さっき死にそうだったのに、あれ？」ということがしょっちゅう起こりうるのだ。
チーム戦が面白い。チームになると、チームからブロックが送られてこなくなる。「まずはあいつを潰そう」などとチームで戦略的に攻撃しているところに他のチームからの集中砲火でチームメイトがやられたりする。一人になってもなんとか生き延びたり、見つかって殺されたりする。テトリスがこんなに戦略的なゲームだとは思わなかった。
複数人で誰もが面白いゲームというのは探すと少ない。「誰もが」面白くなくても良いのならば「ぷよぷよ」や「ポケモン」などでも良いのだろうが、これらのゲームで大人数で盛り上がろうとしても難しい。「マリオカート」と「テトリス」は鉄板で確実に楽しめる。DS大会がある時はこの二つのゲームを誰かが用意すると良いと思う。
