プライドは面倒くさい

最近面倒くさい友人がいる。その友人は工業高校出身であって、情報系の教育で一歩進んだ形で大学に入ってきた。当然プログラミング初心者ばかりのなかにそこそこの経験者が入ってきたので、友人達からは重宝されて、先生と呼ばれていた。そこまでは良いのだけれども、半年もすれば彼がわからない分野も出てくるわけで、当然周りも勉強しているのだから彼の知識を追い越すこともある。しかし、彼は技術系だけは自分が完全に勝っているという自負があって、技術系の話題だけは絶対に人を論破しようとしてくる。僕が言ったことが正しくても、技術の話で負けるわけがいかないらしく、僕がわからないだろうと思えるような専門用語だらけで反論してきて、とても面倒くさい。


かといって僕も一つや二つ友人達には絶対に負けないというようなものがあって、勉強の話になるとたとえば数学物理などは友人達には絶対に負けないと思っている。高校の時から受験を逸脱するところまでアホみたいに勉強していたし、それなりの偏差値を叩き出していたので、友人達には負けるわけがないと思っている。しかし、数学の時間に僕が問題を解くのに手間取っているうちに友人が問題を解いてしまったことがある。僕は結局その問題が時間内に解けなくて、教科書を読んでみてもよくわからなかった。友人に聞けばいいのだが、変にプライドを持っているために友人に聞けなかった。いまだにその問題はよくわからない。


プライドがあるというのはその人を成長させる面もあると思うが、多くの場合では害にしかならないと思う。プライドによって有用な意見が聞けないということが多い。少し素直にならなければならないと思った。