どんなアホにも理解させる自動車学校の授業力がハンパない

昨日初めて自動車学校で講習を受けてきたのだが、その授業力の高さに驚かされた。自動車学校には、これまでに全く勉強をしたことが無かったような人や新しいことを覚えるには歳をとりすぎてる人とかに、複雑怪奇な交通ルールとか自動車の操り方とかを確実に教えなければならないので、授業にさまざまな工夫がされてあって授業力がハンパ無く高い。


まず、教科書には全ての漢字にふりがなを打ってある。「車」とか「信号」とかどんなに簡単な漢字でもふりがながついてる。基本的に漢字が読めない人にも理解させなければならない。だから教科書は文章よりも図やイラストを重視してある。講師の説明もほとんど文字は書かずに小道具で説明をする。いやでも理解できる。


そして、授業に強制的に参加させる。机の左前に「○×?」の3つのボタンがついていて、授業の合間合間に講師が簡単なクイズ形式のテストをする。全員が正解するような本当に簡単なものなので、テストとしての意味はほとんどないのだが、こうやって強制的に授業に参加させて居眠りなどを防止する。少しでも授業を聴いていない雰囲気な生徒は指名して問題に答えさせる。マグネット式の小物をホワイトボードに貼付ける音を使って注意を促したりとか、ありとあらゆる手段で生徒に授業を聴かせようとする。


時間は50分授業だ。集中できる短い時間に設定してあって、一回の授業で教える内容も出来る限り厳選して絞ってある。授業のチャプターごとに短いビデオを見せて、その場で復習させて瞬間記憶を永久記憶にさせる。勉強において、良く練られている動画の破壊力は凄まじい。さっきまでの説明に具体例などが結びついて一気に映像として記憶できる。


今日で自動車学校二日目だけど授業を聴いてただけでもう第一段階学科試験に合格した。学科はアホでも受かるとか言ってる人がたくさんいるけれども、ひっかけとか知らないと解けない問題とかもあるので、全く勉強せずに受かるというのはなかなか難しい。それでもみんな複雑な交通ルールを問うてくる学科試験に簡単に合格しているのは、自動車学校の授業力がハンパ無く高いからだと思う。