図書館の本を解放して、所有者全体を図書館にしようぜ

なんかtwitterで話題になっていたので少し考えてみた。twitterで話題になっていたのは、「図書館の本を誰が今所有しているのかを管理することができれば、人に又貸ししていっても問題ないし、図書館という場所が必要なくなる」みたいな話題だったんだと思う。あんまり良く読んでないので、間違っているかもしれない。


僕は図書館の本を携帯で管理すれば良いと思う。本の一冊一冊にQRコードをつけて、本を借りた人はそのコードを携帯で読み取ってその本の所有者になる。本には貸し出し期限がついており、貸し出し期限以内にその本の所有権利を放棄しなければならない。所有権利を放棄するためには、本を図書館に返すか人に譲渡すれば良い。他の人に譲渡するときは、その人にQRコードを読み取ってもらえば良い。期限がくればメールで自動的にお知らせがきて、何らかのペナルティがあると良いと思う。


本は全てインターネット上で検索して、貸し出し状況をチェックできる。そして、その本を予約することもできる。本に対してメールを送ることができれば面白いかもしれない。「1週間以内にその本が必要なのですが、譲渡していただけないでしょうか」というようなメールが本の所有者に届く。かなりトラブルが増えそうではあるが。


おそらくこの仕組みが普及すれば、本が一カ所にとどまることはなくなるのではないだろうか。本を図書館に返すのは面倒でも、人に貸すのは楽にできる。「この本、貸し出し期限が過ぎててメールうっせえから引き取ってくれない?」みたいな感じでどんどん本が人の手に渡っていくと思う。


こうやって本を人の手から手へと渡るように解放していく。所有者を図書館にするのだ。街全体を図書館にするブッククロッシングとは発想が違う。本をうまく解放することができれば、場所としての図書館は必要なくなるだろう。もっと人の生活上の場所に形としての図書館を設置すると良いと思う。例えば駅に図書館を設置する。少しばかりの本と返却できるシステムを駅に置けば、もっと本が身近になると思う。


しかし、この仕組みは本を選ぶことが難しい。人から人に渡っていきやすいような本である必要があり、専門書などでは成り立たないだろう。おそらく、ベストセラーの本のみにしぼってやってみると良いのではないだろうか。今まで読みそうになかった本との新しい出会いも期待できるはずである。


活字離れとか良く言うけれども、本との出会いがないのが原因だと思う。普通の生活上で本との接点が存在しない。この仕組みでは人づてで本がやってくる。人とのつながりが本とのつながりになる。国力向上のために全日本国民図書館化計画はどうだろうか。