TVを見ていただけで大手メディアに就職

今日ふと思い出したのだが、大学に入ってすぐに進路説明会みたいなものがあって、そこで一人の先輩の話がでた。


彼女は就職活動の段になるまでろくな勉強もせずに準備も全くしていなかった。ついに先生に相談しに来たが、先生が「大学で何をやっていたの?」と聞くと「何もやってませんでした」と答えるので、先生としてもお手上げの状態だったそうだ。


「大学で全く何もやってなかったってことはないでしょう。何かはやっていたんじゃないの?いったい何をやっていたの?」仕方ないので、先生が何か彼女の道を探そうと四苦八苦していると彼女は「大学4年間テレビを見ていました」と答えたそうだ。先生は最初あきれかえっていたが、彼女の話を詳しく聞くうちに目の色が変わっていった。


彼女はテレビが好きで、暇さえあればテレビを見ていた。いつどんな番組があっているのかは全て把握して、流行はすべて知っていた。しかし、彼女のテレビ好きはそれだけではなかった。彼女はテレビであった内容を逐一ノートにまとめていたのだ。番組の内容だけではない。演出法やゲスト、その時の時流などを絡めて詳細にノートにまとめていた。何故このような番組が人気があるのか、この番組が流行ることによって何が得するのか。単なるテレビ好きだった彼女は次第にテレビ番組自体に興味を持ち始めたのだろう。


それから彼女はメディアに絞って就職活動を始めた。10冊以上にものぼるノートを持って面接に挑んだ。そのノートには時代の潮流の全てが記されてあった。結果、大手メディアを含む全ての企業に内定をもらったという。受けた企業全てである。


彼女は目を開いて大学生活を送っていた。僕も大学で学んでいく上で、そうゆう話もあることを頭に留めておきたい。