twitterを使って被災地に何か協力をしたい人たちへ

昨日東京で被災して、東京駅で一夜を過ごした。新丸ビルに入っている飲食店の方々がおにぎりやスープ、角煮やパンなどを随時配ってくれて、飲食店以外の店舗も毛布や床のカーペットを剥がしたものを配布して、非常に助かった。あの時のお兄さんお姉さん方本当にありがとう。また、東北大に通う彼女とも一応連絡がとれ、一安心した。そして昨日の東京での難民生活で役に立ったインフラがtwitterだったのだが、そのtwitterが非常事態ということもあって、ものすごく「何か手助けをしたいんだ」ムードが漂っている。一応被災者の当事者目線として、twitterユーザーにやって欲しいことを2つだけ書いておく。

情報の真偽を検討してほしい

インターネットというものは、デマだろうが確証がなかろうが、とりあえずすべての情報を共有しておき、各々で必要な情報を見極めてフィルタリングするということが普通なのだけれど、非常事態でtwitterしか連絡手段がない状況でデマかどうかを判断する余裕なんてない。そして、多くの「とりあえず何かしたいんだ!!」みたいな人が脊髄反射で無駄な情報を拡散させまくってしまっていて、非常に面倒くさかった。一番鬱陶しかったのが、「災害後に一番怖いのは人災。レイプに気をつけろ」みたいなやつで、相当数のRTがされていたのだけれど、よくよく考えると被災しているのにレイプしている余裕なんてないし、むしろ恐怖心と不安感から寄り添い合って助け合いが自然と生まれていた。実際にレイプがあったとしてもそれは例外的なものだろうし、頻発するような書き方で不安を煽られると本当に困る。

公式RTを使ってほしい

拡散させるべきtweetはどんどん拡散して欲しいと思っているんだけど、非公式RTはやめてくれ。非公式RTっていうのは、元々のtweetとは別のコピーをtweetするということで、tweetがどんどんと増殖していく。その結果、検索をかけても全く同じ内容のtweetしか引っかからなくなって、本当に情報が必要な人にその情報が届かなくなってしまう。公式RTを使うことでそれが回避できる上で、有益な情報を広げることができる。これはものすごく大切な事で、下のリンクで情報の集めやすさを見比べてみてほしい。
仙台市内 - Google 検索
仙台市内 -RT - Google 検索


あと公式RTを使う理由がもうひとつあって、元々のtweetを消せば拡散を止められるということだ。twitterを元に連絡を受けて「救助をしに行ったけどもうすでに救助されてました」みたいな事態が起こると、ただ貴重な救出のリソースが失われただけじゃなく、twitterの情報の信頼性がなくなって、本当にtwitterで救助を求めている人の命が脅かされるかもしれない。逆に言うと、非公式RTのせいで救助の声をかき消して、その人達を殺しているということになる。