買物情報共有サービスがこれから大爆発すると確信している
iPhoneにfacebookが載ったらどうなるのか。appleから見ればiPhoneがソーシャル化され、facebook側から見ればfacebookがユビキタス化される。ソフトバンク携帯にtwitterが載り、アンドロイドにも遅かれ早かれfacebookが載るだろう。これからユビキタスとソーシャルが融合していき、そこに今現在のトレンドが合流し、未来につながっていく。僕が予測できるぎりぎりの範囲までそう考えていくと、僕は「買い物共有サービス」の覇権争いが今後生まれるのではないのかと思っている。
買い物共有サービスというとBlippyやSwipelyが水面下で注目を集めている。これらのサービスはクレジットカードで買ったものをfacebookやtwitterで共有できるもので、クレジット文化の強いアメリカであれば買い物情報のほぼすべてをオンラインで共有することができる。そこに日本のはてなが「はてなモノリス」なる素晴らしいサービスを打ち出してきた。これはうまくやれば本気で世界をとれると思う。
ソーシャルとユビキタスが結びつくとどんなことが起こるのかは、twitterをやっている人々なら大抵想像つくとおもう。自分の行動のすべてをシームレスに共有することができる。そしてここに今のトレンドである「位置情報」「金融」「フラッシュマーケティング」などが加わっていく。すると、買物情報を共有するという一大市場ができあがる。どこの店でどんなものを買ったかだとかを友達と共有する。どこのレストランのこのメニューを食べたなどの情報がfacebookのlikeボタンによって共有されるのだ。
これによって圧倒的に個人にマッチしたクチコミのような広告を打ち出すことができる。たとえば僕が大学の近くのセブンイレブンでおにぎりを買う。それを何らかの方法によってfacebookでシェアする。何らかの方法とは、クレジット支払いからのBlippyでシェア、店側が用意したスマートフォン用小型決済端末Squareのアプリでシェア、はてなモノリスでバーコードを読み取りシェア、などである。すると友人たちには僕の買った新製品のおにぎりの情報が送られる。友人たちがセブンイレブンの近くに来たときに位置情報関連広告で僕が買ったおにぎりを僕の名前と一緒にだすことができれば、僕が気に入った製品であるので友人たちも気にして買ってくれるかもしれない。
たぶんこんな感じの未来になっていくのだろうけれど、位置情報やフラッシュマーケティングや金融のサービスはどんどん増えているのに、買物情報共有サービスというのはまだぱっとしたものがいない。買物情報共有サービスの肝は製品情報のデータベースを持つことだと思う。誰がどんな商品を買ったのかということも大事だが、どの店にどんな商品がおいてあるのかという情報も大事だ。店の商品を全部オンラインで公開でき、さらに位置情報によって近くのユーザーに発信できたら素晴らしい効果が望めるためだ。この製品情報を握れるのが買い物共有サービスだと思っている。
僕としては、はてなモノリスが日本を代表する世界的インフラに成長してくれると嬉しい。まだ使った事ないけど。