身体的特徴に毒吐くやつってすごいよね

さすがに大学に入ってまで居ないだろうと思っていたのだけれども、やっぱり居た。何のためらいも無く人の身体的特徴に対して毒を吐くやつはどんな思考回路をしているのだろうか。アホみたいな笑いを求めるような雰囲気がある大学だからなのか、むしろ大学に入ってからよく見るようになった気がする。


基本的に身体的特徴というものはコンプレックスになりやすい。それは努力次第ではどうしようもないものであり一生自分についてまわるアイデンティティなのだから、そこを馬鹿にされるというのはどうしようもない。僕はコンプレックスの固まりであり、なかなか笑い者にされて育って来たのだけれども、それを笑いに昇華できるような性格であったのが幸いしてのうのうと生きてこれた。僕自身は基本的にひねくれていて調子にのりやすいタイプなので、すぐに人を小馬鹿にして笑いをとろうとするのだが、絶対に人の身体的特徴をネタにはしない。自分が太っていることをネタにしているような人にでも馬鹿にすることは決して無い。


人の身体的特徴をネタにするのはとても勇気がいる行為であると思う。攻撃すれば反撃のリスクが当然発生するわけで、身体的特徴をネタにすれば自分の身体的特徴をネタにされるかもしれない。天パを散々中学のときに揶揄されてきた僕は、かなり人に攻撃を受けることにびくびくしており、今でこそ髪が自然なパーマっぽい感じになってきたのだけれども(年齢が上がるにつれていい感じに育つタイプだったらしい)やっぱり人の身体的特徴を馬鹿にするのは自分の痛いところをつかれそうで怖い。


思うに平気でそこに毒を吐く人間というものは、一度も自分の痛いところをつかれたことが無いような一種の自信家の人間なのだと思う。しかし、人は必ずコンプレックスがあると思うので、その人は周囲の人間の毒をはいたりしない優しさに甘えて生きて来たのではないだろうか。いままで揶揄されてなかったのがその人の性格からなのかどうなのかはしらないけれども。


僕のいつもつるんでいる仲間に平気で毒を吐くやつがいて、みんなもつられて笑ったり嫌な気分になったりしている。僕はそいつの発言の一つ一つに不愉快な気分になるので最近さけていたりする。いつも僕は彼を見ていて「お前はなんでそんなに自信満々で上から目線で馬鹿にできるんだ。お前も醜いだろうが」と思ってしまう。彼は茶髪にしていて垢抜けようとしているものの、正直いろいろと容姿について人を馬鹿に出来ないものがある。しかし、誰も彼に言い返そうとはしないのできっと彼はずっとこのまま人に毒を吐き続けるのだろう。


僕と彼とどちらが性格が悪いのかはわからない。