未踏事業の説明会があった

IPAの未踏事業の説明会が今日あって、一回生のプログラミング初心者のくせに乗り込んできた。小さな教室の会場には十数人しかきてなくて、あまりうちの大学の生徒は未踏に関心がないようだった。twitterでにわかに盛り上がっていたR大twitter達が大集合しているみたいで少し緊張する。


まず、配られた資料に沿って未踏事業の説明があった。未踏プロジェクトにはおっさん向けの未踏本体と若者向けの未踏ユースがあるみたいで、未踏本体なら最高で3000万円、未踏ユースなら最高で300万円が研究費としてもらえるらしく、月の最初に30万入ってくるのはとても楽しいことらしい。僕も欲しい。未踏に採択されると偉いおっさんに弟子入りするだとか、人脈がすごい増えるだとかそんな話を聞いた。


そして待ちに待った我が大学の天才プログラマーid:hakobe932の特別講演が始まった。いきなり俺のtwitterでの発言等が画面上に現れて俺驚愕。そんなユーモアがところどころに入っている面白いプレゼンだった。内容はid:hakobe932未踏ソフトである「ブログにおけるソースコード管理システム」の説明だとか、未踏の応募を決めてから1週間で資料を作って締め切りラスト2分で提出した話だとか、未踏には変なおっさんばかりだとかいう話だった。生の未踏ユースの話はとても面白くて、折り紙の折り方を生成するソフトだとかこんな凄い人たちと切磋琢磨できるみたいな話がとても印象的だった。未踏に入ると本当に凄い人達の仲間入りみたいな感じで人脈が広がって行くみたいだ。


質疑応答では「未踏は人材を発掘育成してもその後は企業にばらまいているだけで、結局は革新的なクリエイターはその後に育ちにくくなってる。あともっと海外などにもアピールできるようなプレゼン能力を身につけさせてくれ」というような注文が教授からでて、IPA側はまさに今課題として取り組んでいて、未踏の人の交流や海外進出の話などをしていた。その教授が提案していた「未踏のスーパークリエイターはどの企業に就職しても20%ルールで、自分の勤務時間の2割を好きな研究に当ててもよくできるようにはできないのか」みたいなのはお花畑だけど面白いと思った。
もう一つ気になったのが、未踏に落ちた人たちには何故落ちたのかとかの偉い人からの細かいアドバイスが一人一人もらえるみたいで、どんどん応募してみるべきだということだ。


未踏はやはり天才ばかりが集まるような場所のようでなかなか縁のなさそうな場所だという印象を持ったけど、今まで思っていたほど見えない場所ではなくて手を伸ばしたら届く距離にあるような印象も受けた。少し本気で勉強して、大学4年間で一回は出してみようと思う。未踏は若いIT分野の人材の育成を目的にしているのだろうけど、その意図はぼくのような学生にしっかり伝わっていて確実に意味のある事業になっているので、頑張って欲しいなという感想をもった。