福岡に来たらとりあえず「稚加栄」のランチを食え

「福岡に今度行くんだけどおいしい店とかないの?」と福岡人が聞かれたときにまず真っ先に挙がる店で「稚加栄」がある。おそらく福岡では一番有名な料亭で、僕も親につれられて何度も行ったことがある。明太子中心の和食で、福岡の味を凝縮したものが手頃な値段で食べられる。福岡に帰省して久々に行ったので紹介する。


夜は本格的な料亭となるので行ったことはないが、昼のランチは500食限定だが1260円で本格和食が楽しめる。一風堂などで博多ラーメンを食べたら1000円はするので、僕は福岡のおいしい店を紹介する時は一風堂よりも稚加栄を教える。1260円というとランチとしては少々高いが何か少し特別な日だとか、ちょっとおいしい物を食べたい日だとかに手を出すには十分手頃な値段なので、地元福岡民もよく利用している。

稚加栄特製お昼食
板前の見習いっぽい人が挨拶をしている玄関を抜けると、中央に広がる巨大な生け簀が目に入る。中には新鮮な魚介類が泳いでおり、そこから魚を網ですくってそのまま奥で板前にさばかれる。ランチには和定食と特製そば定食があるが、僕は圧倒的に和定食をおすすめする。なぜなら稚加栄にはそれぞれのテーブルにチューブ入り明太子というのがおいてあり、それが博多っこもびっくりなほど旨いので白いご飯は必須だからだ。


和定食には天ぷら、刺身、かにの吸い物などの絶品料理が並ぶのだが、僕の好きなのは「いわしめんたい」だ。お土産で売っているほどの人気商品で、いわしの身の中に明太子がつめてありこれぞ福岡の味という感じだ。蟹のみそ汁は蟹のうまみがしっかりと出ている。茶碗蒸し一つとっても具がたくさん入っており、全く手を抜いていない。刺身は前の生け簀に泳いでいる新鮮な魚なので、こんな町中で極上の刺身が味わえる。これで1260円はやはり安すぎる。


福岡に遊びにくる人、天神でちょっとおいしいものが食べたくなった人には是非お勧めしたい。

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