mixiレビューは本の絶対評価になっていて面白い

本を買う時はブログで紹介されていたものをAmazonのレビューを参考に購入することが多い。ある程度ネットリテラシーが高ければこの方法で自分の専門外の分野の本でもはずれの本をつかむ可能性は低くなるし、自分の読まないような本に出会うこともできる。ネットで話題になるような本はアホみたいに本を読んでいる人が厳選した本であることが多いので、とりあえず読んでみてもはずれは無い。なぜならアホみたいに本を読んでいる人は、アホみたいに読んだ過去の本と比較して本を評価できるからだ。


そんなネット上の常識が通じないネットサービスでmixiというものがある。このサービスはネット云々を全く知らない人たちが闊歩しているので、ネットに慣れた人からは新鮮な所が多くて面白い。そのmixiの機能の中でも最近僕がとても気に入っているのがレビュー機能だ。このレビュー機能は同じ本でもブログの書評やAmazonのレビューなんかとは全く違う表情を見せる。


基本的にmixiで本の感想を書いている人は本をあまり読んだりしない人が多いようだ。だからこそ過去に読んだ本と比較したような評価をくだすことはないので、本の絶対評価となっている。素直に感じたままにその本の面白さを感想として書いている。そういった第一印象のような物を読むのはとても面白い。


僕が小学生のときに初めて読んだ小説は宗田理の「ぼくらの七日間戦争」だった。僕は「こんなに面白い本がこの世にあったのか!」と興奮しながらもワクワクして先を読み進めていったのを覚えている。当初はこの本は面白いと友人に勧めたりもしていた。あまり本を読まない人が本を読み終えたときはその本の面白さを素直に誰かに伝えたくなるものだ。僕は他にも本をむさぼり読むにつれて「この本はあまり面白くなかったな」とか「文章力がないので台無しだ」とか全体からのアベレージを基準とした評価をするようになってしまい、一冊の本それ自体を純粋に評価することができなくなってしまったように思う。本の話をするときに本の題名でなく作者名で話をしている人は本の絶対評価をすることはもう無理だと思う。


だからこんなふうに本を初めて読んで楽しくて仕方ないような人達の感想をまとめて読むことができるmixiのレビューは本当に面白い。mixiは独特のコミュニティーとなっているので新鮮な視点をどんどん提供して欲しい。