雨降りの休日が好きである

大学生というものは例外なく、何かをしなければいけないという焦燥感と暇なうちに自由を満喫したいという欲望の間で揺れ動いているものであるので、雨降りの休日というものは大学生のオアシスである。


忙しい毎日のなかにぽっかりと何もしないで良い日がくると、何をすればいいのか分からない。家の中でだらだらすごすのは大好きだし、ネットを使いこなしているので暇などまったくこないのだが、一日外に出ないと言うのはなんとなくストレスがたまるのである。外にでかければ気のせいか有意義にすごした気分に浸れるものだけれど、日本人総ヒキコモリ時代のおれたちなので、外に出るのは果てしなく億劫だ。そうやって「外に出かけないともったいない」「外に出るのはめんどくさい」といつも頭の中で考えている。


そして休日に雨が降る。外に出ないで良い大義名分ができ、どうどうと一日家の中でだらだらできる。ゲームをやろうが漫画を読もうが、雨なのだから仕方がない。いつも家の中でじめじめとした時間をすごしているおれたちも、いつも外でわいわいと楽しい時間を過ごしている輩達も、平等に雨は降る。みんな平等に家にひきこもっている。雨降りの休日は素晴らしい。