英語の冠詞「a」と「the」の違いについて

404 Blog Not Found:プログラマーでなくてもわかるaとtheの違いを読んで、定義的なaとtheの違いについて触れておこうかなと思った。


基本的に the は、「聞き手がそれを固有の物として想像できる場合」につける。つまり、学校で the station という話をしたらその学校の最寄りの駅で馴染みのある駅の話だろう。遠くに住んでいる友人と電話で話しているときに the station と言ってもどこの駅の話かわからないが、話の中で既出の駅があるのならばそれのことだ。初めて話題にのぼる単語は、聞き手がわからないので a をつける。自分の家族の話をしてるときに the cat とでてきたら、飼い猫のはなしだろう。

「我々の地球が公転している太陽」は the なしの Sun ないし the sun です。ちなみに"a sun"とは何かというと、恒星の一般名詞として使ったりもします。もっとも、a star の方がより一般的なのですが。


ここに書かれている sun や moon についてだけど、基本的に英単語としての sun というのは「恒星」という意味しかない。 moon は「衛星」という意味しかない。しかし、 the sun とすることにより、「聞き手が想像するであろう恒星」という意味になり、「太陽」という意味になる。the moon も同じで「聞き手が想像するであろう衛星」は「月」だ。


つまり、状況によっては a でも the でもどちらも使える場面がある。それが英語のややこしいところだったりする。

テスト前に講義ノートを売るというビジネスがおもしろい

僕の通う大学は世間の大学の多分に漏れずに授業を聴いている生徒が3割と居ないという感じの大学で、昨日に行われたテストで授業を聴いていなかった生徒が「授業を聴いていなかったのですが、この問題は授業を聴いていないと解けない問題なのでせめて問題の意味だけでも教えてください」と先生に抗議している感じのなかなかおもしろい学校だ。


そんな僕の大学ではテスト前になると講義ノートが非公式に販売される。事前に、ノートをコピーさせてくれる人には2万円あげるから綺麗にうつしておいてね、みたいな感じのバイトの広告が生徒に配られていて、それを販売しているようだ。これは他の大学でもあるのかはわからないけど、うちの大学では結構あたりまえのことらしく、ほぼ全ての生徒がその事実を認識している。


ところが本日その講義ノート販売に大学が注意を促してきた。内容は、講義ノートのみをたよりに試験を乗り切ろうとする風潮は大学としては好ましくなく、試験は大学での授業への出席を前提とした理解度を総合的にはかるものということと、大学での授業の意味を理解して欲しい、というものだった。


このメールに書かれていることはとてもよく理解できる。この警告文を送る姿勢は大学として素晴らしいと思う。このメールは講義ノートの販売そのものではなくて、講義ノートだけで試験勉強をする、大学における学問の姿勢を問うものなので、少しこのメールの主旨からはずれるかもしれないが、講義ノートの販売は基本的に間違っていないと思う。


そのノートを見るだけで試験を乗り越えられるくらいの学力がつくのならそれは歓迎すべきことだし、もしノートを見ただけで試験を乗り越えられるようなら、授業がその十数枚の紙程度の内容しかなかったということになるか、実力を問うような試験をつくることができなかったことになる。「授業にでている人にだけわかる問題」というのが確かに存在するのだろうけど、それは講義ノートをみればすぐにわかるような単なる合い言葉ではなくて、本来は「授業の内容を理解していれば解ける問題」なので、講義ノートを見ただけでその問題が解けるのであれば授業の内容を理解しているのでやっぱり問題は無い。


大学側が言っている学問に対する姿勢が悪くなる懸念は、大学が授業の本質を問うような試験をするだけで解決できるような気がする。理解してないけど授業には出席していたような学生に単位をあげようと甘く、授業で扱った例題をそのまま出すようであれば、それこそ学問に対する姿勢をおかしくしていしまうのではないかと思う。


講義ノートの販売自体は知識のシェアと学問の補助という点で歓迎すべきことだと思う。ノートや授業で得た知識はシェアするべきだと思っている僕はこのブログに授業内容を書いたりしていた。ノートをネットで公開してシェアしている先輩も居る。だから、大学側が言っているような講義ノートのみで試験に臨むような輩を排除すればこのノート販売はとても有益なものになる。基本的に大学側はこのメールでは、「講義ノートだけで単位をとろうなどと考えていると痛い目にあうよ」という警告をしているみたいなので、こうゆう警告をしているのは本当に素晴らしいことだと思う。大学の対応次第ではなかなか面白いことになりそうだ。