もうすぐ引越しをするので、いらないものの処分とかをしている。と言っても、あまり物を持っていないので、ほとんど処分するものはなくて、本棚の書類を捨てたりスキャンしたりしている。

大学の授業で使ったレジュメとかを処分したりしていたのだけれど、資料性がある気がして、処分する時にためらったりもする。でも、授業を真面目に受けて、そのレジュメを隅々まで勉強していたとかならば良いのだけれど、そんな風に集中した授業は少なくて、大半の授業はレジュメの内容をみても思い出せないものばかりなので、レジュメに載っていることを勉強し直す必要が今後出てきても、一から勉強し直すのとおなじになる。それならば市販の本だとかインターネットの方がよさそうなので、結局スキャンせずにほとんど処分した。

ただ、自分が興味を持って勉強した授業は覚えていて、資料を見ただけで思い出せるし、実際にその知識をつかうときに参照したりしたので、そういった資料はスキャンすることにした。高校の時の物理だとか、TOEICを勉強した時に使っていた教材とか、論理学とか、統計データ解析とか、は自分にとって価値のある資料だった。

世の中では自炊とかいうのが流行っているけれど、本一冊をスキャンするのはものすごく手間がかかるし、すべてをやるのは非効率だと思う。その本の資料性を考えて、あとから見返すもののみをスキャンしたほうが良い。でも、本とかは世の中にいくらでも新しくて面白いものがあるのに、同じ本を何度も読み返すとは思えない。自分が読み返す本は何冊かあるけれど、それは手元においておいてもコストがかからない程度なので、スキャンせずに所持しておくことにしている。そんな今は価値があると思っている本も、数年後には価値を見いだせなくなって捨てている気がする。昔、貴志祐介の小説をアホみたいに読み返していた時期があって、それからしばらくたってすべて処分した。その後にまた全部買い直したことがあった。スキャンするよりも、そんな感じになるのがベストだと思う。