twitterが金融業界に進出すれば人類は前進すると思う

Blippyっていう、クレジットカードの買物情報を共有する素敵なサービスがアメリカで人気を博そうとしていて、僕の中ではこれが流行ったら世界が変わると思ってる。もしこれが流行って、なおかつビジネスモデルが確立されたのならば、お金の流れを把握しているだけで儲かるビジネスができるということだ。知り合いが買ったものならば欲しいと思うし、買物情報が垂れ流しであれば、推薦システムによるアフィリエイトもやりたい放題だ。必ずしも買物情報を公開している必要もなくて、その人の買い物データを把握さえさせてくれれば、そこには膨大な個人情報があるので個人向け広告の時代に突入すれば価値になる。


ぼくはこれをtwitterに是非やってほしいと思っている。twitterは地球の神経システムをつくるというミッションに向かって驀進中なのだが、地球の鼓動を知るためにはお金の流れを把握するべきだと思う。twitterがやってくれれば、巨大な影響力をもってこのビジネスをはじめることができる。twitterの中の人はSquareっていう小額決済サービスを初めていて、金融に興味がありそうなので、現実的だと思う。


twitterアカウントはいまパーソナルアイデンティティになろうとしている。IT系の記事を書いたライターは自分のtwitterアカウントで署名を書き、ビジネスマンの名刺にはメールアドレスと同等にtwitterアカウントが記されている。今後この個人アカウント戦争はfacebooktwitterAndroidGoogleも)で争われて行くと思うが,twitterが個人の電子アイデンティティになるのならば、その人の買物情報と紐付けておくのは大きな価値になると思う。


お金の流れを把握するだけでビジネスになるということは、お金の流れを推進するシステムが出来上がるのではないのかと期待している。クレジットカードよりもハードルが極限まで低いシステムが出来上がるのではないのか。そしてそのシステムはインターネットととても親和性が良いものになるのではないのかと思っている。これまで手数料や若干ややこしい手続きが必要だったpaypalのようなサービスも、手数料無料でものすごく簡単にお金を個人に支払うことができるようになるのではないのか。twitterがやるのならば、twitterアカウントを入力するだけでお金が支払えるシステムなどだ。


こうやってものすごく簡単にお金を支払う行為を任意で公開できるようにすれば、おもしろいことが起こる。個人で活動するアーティストなどが、評価されてもなかなか生活とは結びつかないような場合、その個人に投げ銭をする人がでてくる。ハイチで地震があったらすぐにインターネットで募金をすることができる。これらを自分のtwitterアカウントに流せば、その人はfollowerに自分のお金の使い方をアピールできる。企業や有名人は自分の寄付した行為を世界にアピールしたいだろうし、そのように影響力のあるユーザーがお金を良い方向に使えば世界が良い方向に変わっていく。自己顕示欲と良心のブレンドで、とてつもないお金が動くと思う。


この仕組が流行れば、面白いことをやっているやつにはきちんとお金が集まるし、例えば自己犠牲をして人の命を救っているような医者にお金が集まって、患者から搾取することしか考えていない医者にはそれなりにしかお金が集まらない世の中になっていく。僕は正直者がバカをみる社会にはうんざりだし、お金を持つべき人にもっとお金を集めれば、世界は面白い方向に変化して行くとおもう。資本主義の限界とか富の再分配とか、そういう話はよくわからないけど、僕はみんながもっとお金を使うことにアイデンティティを見出して欲しいと思っている。