ワンダと巨像は全人類が一度はやっておくべき

正月に従兄弟からPS2を貰いまして、せっかくなので何かゲームをばやってみようかしらどうしようかしらと悩んだ結果、何かと話題にのぼる「ワンダと巨像」をやろうと思ったわけ。安いし。
ワンダと巨像 PlayStation 2 the Best
そして、ちまちまとやりすすめてやっと本日クリアしたのだけれど、こんなにゲームは面白かったのだなと再確認できるような作品だった。おれがプレイしたゲームの中で最高の出来だったのでおまえたちは全員このゲームをプレイするべき。


このゲームがどんなゲームかと言うと、ワンダなる少年が少女を目覚めさせるために生き物のいない禁断の地にて巨像を倒して回るという感じのアクションゲームで、このストーリーで面白いのがキャラクターの少なさ。基本的に人間は主人公のワンダと少女のみで、少女はずっと寝てるだけだから、結局人間はワンダのみ。そして愛馬のアグロと、たまにフィールドにいる鳥やトカゲなどの小動物でキャラクターの全てで、あとは巨像になる。つまり、このゲームはキャラクター同士の会話などは存在しなければ、雑魚キャラなども存在しなくて、純粋に巨像を倒すのみのゲームだ。すべてがボス戦。常にクライマックス。


剣に光を集めながら巨像を探し、少しずつ巨像の潜んでいそうな場所に潜り込んでいって、巨像を見つけ出す。音楽が巨像との遭遇を知らせ、巨像と初めて対峙したときに、このゲームの面白さが肌で感じることができると思う。ワンダに比べて巨像は圧倒的にでかい。数十倍も数百倍も大きい。巨像の攻撃が少しでもワンダにかすれば大ダメージを食らう。どうやってこんなの倒すんだよ、と最初は必死に逃げ回った。


逃げ回っているうちに巨像の動きの特徴だとか周囲の地理的条件などが見えてくる。それを生かしてなんとか巨像の体に飛び移ってしがみつきよじのぼるのだ。懸命によじのぼるワンダ、振り落とそうとする巨像。だんだんと握力がなくなっていくも、必死にしがみつき、巨像の弱点を探してよじよじのぼっていく。巨像の弱点をみつけ、剣を振り下ろすと、血が噴き出し巨像が苦しみだす。何度も何度も小さな剣を巨像に突き刺し、巨像も体をよじらせてワンダを振り落とそうとする。あと一歩のところで握力がつきて地面に叩き付けられて、また巨像にしがみついてよじのぼる。体力の限界までふりしぼって巨像一体を倒す。


十数体いる巨像にも空を飛ぶものや水中を泳ぐものなど様々なものがいて、出会う度に、「え?え?こんなの倒せんのか」みたいな感じになりアドレナリン全開になる。ときに愛馬アグロとともに全力疾走しながら巨像から逃げ回り、ときに空高く舞い上がった巨像に弓を放ち続ける。ここまでゲームとしての面白さをシンプルに追求したものもあまりない。世界観も独特で、海外からの評価が高いのもうなずける。みなさんPS2を買ってでもやりましょう。