京都の学生ベンチャー Lang-8 に遊びに行ってきた

自分の学習したい言語で日記を書いてネイティブに添削をしてもらい、自分も他の海外ユーザーが日本語で書いた日記を添削するという相互添削システムのSNSLang-8というサービスがある。先日の勉強会lang-8のCTOの方と知り合いになることができ、遊びにおいでと言われたので、お言葉に甘えて遊びにいってきた。オフィス内の写真を撮ったつもりだったのだが、デジカメが古かったせいか、何故かデータが残っていなかったので写真は無い。


駅から少し歩いた京都らしい町並みの中にあるインキュベータの中にlang-8のオフィスはある。オフィスの中に入ると二人が作業をしていて、そのうちの一人が優しく出迎えてくれた。lang-8の社員は現在二人で、少数精鋭でやっているようだ。椅子に座るや否や、lang-8に関する様々なデータをみせてくれた。2008年の9月頃から一気にユーザーが増えていっている様子や、東南アジアのユーザーに比べて欧米のユーザーの数が少ないグラフなど、一人のユーザーとして面白いものばかりだった。

バランスが命

lang-8はバランスが命のサービスだ。日本語が母国語のユーザーばかり増えても全体のバランスがおかしくなり、サービスがまわらなくなる。なのでバランスよく世界からユーザーを増やすのに苦労しているらしい。フランス語のユーザーを増やしたいと思ってもどうやれば良いのか検討もつかなかったり、日本のメディアに取り上げられすぎても駄目だというような、なかなか難しくも面白そうな感じだった。英語圏でもっと知名度をあげたいとおっしゃっていた。

グローバル指向

サービス自体が元々グローバルなものであるので、ユーザーへの目線がグローバルであるのがとても面白かった。質問に答えるときによく出てきた言葉が「地球の裏側」というもので、地球の裏側へ発信するサービスを提供しなければならないとおっしゃっていた。「たとえば、発展途上国のユーザーが細い回線で語学を勉強をしていてさ、それを先進国のユーザーが添削して手助けするわけ。旧植民地国のユーザーに対して元支配国のユーザーが語学を教えたりね。まさに富の再分配っていうかさ」

技術指向

lang-8は基本的に技術指向のベンチャーだ。エッヂの効いた技術を使って技術者の話題に登りたいようで、どんどん新しい技術を導入している。opensocialなどに注目していて、いろいろな話を聞かせてくださった。技術系の人々が気軽に遊びに来られるようなオフィスにしたいようで、技術系の本がたくさん置いてあって、自由に借りて行けるようにしていたのが面白かった。実際オープンな感じで、気軽に遊びに行ける印象だ。

京都の会社

何故東京ではなく京都なのかというと、まずは家賃諸々が安いからだそうだ。京都のインキュベータをオフィスにしているので東京よりも遥かにコストがかからない。さらに、京都だと東京のように激戦区でないので優秀なアルバイトを獲得しやすい。実際にlang-8ではかなり優秀なバイトが入っているようだ。最近は某企業に優秀なバイトを持って行かれるのが悔しいとおっしゃっていた。優秀さよりもlang-8のことを面白いと感じてくれる人を雇いたいと言っていた。アルバイトの詳細はここを参照。
rubyneko - Lang8 プログラマ募集

感想

僕はもともとlang-8のことを知っていたのだが、こんなに身近な企業だとは思わなかった。考え方が本当にグローバルで、他のサービスには無い面白さを感じた。今回話をしていただいた方からはlang-8を運営するのが面白くて仕方が無いという印象を受けたので、本当にやりがいのあることをやっているのだろうなということを思った。僕ももう少し技術を磨いてそのうちlang-8でバイトをしてみたいと思った。


lang-8の方、長々と相手をしていただき本当にありがとうございました。

参照

話をしていただいたのはここの中の人
スケールするサイトのアーキテクチャ考 (Lang-8開発日報)