最高のペンケースは「缶ペン」だと思う

僕は文具は気に入った物をずっと使い続けるタイプだ。面白い文具があればついつい買ってしまうのだが、気に入って使い続けているものは少ない。その中でも中学のころ、いや小学校から使い続けている文具が「缶ペン」だ。いろいろな文具を買ってきたがペンケースだけはこれから浮気をしたことがない。理由は「缶ペン」がペンケースとして完成しきっているからだ。

四角い形が素晴らしい

四角い形が固定されていることが素晴らしい。よくあるような三角柱や円柱のペンケースのように、カバンにいれたときに無駄が出ない。プラスティックのキャリングバッグに入れることもできるし、小さな本のとなりに空くちょうど良いスペースに入れることが出来る。

大きさが素晴らしい


大きさも実に無駄が無い。普通のサイズのペンをいれると、上の空間が空き、そこに消しゴムとシャープペンシルの芯をいれることができる。長い状態の鉛筆なども入れることも出来る。ある程度の面積があるのでどんなペンが入っているのかがすぐに一覧できて、目当てのペンを簡単に取り出すことが出来る。学生が使うペンの量に丁度良い大きさで、ペンが缶ペンに入りきらない量になったら厳選するべきだ。たまにアホみたいに大きなペンケースに大量のペンを持ち歩いている人を見かけるけど、全てのペンを使いこなしているとは思えないので、ペンは使う物だけに厳選した方が良い。

機能性が素晴らしい

僕が缶ペンから浮気できない理由の一つに、缶ペンのふたにポストイットを貼付けられることが挙げられる。僕は大量にポストイットを使うので、常に手元においておきたい。しかし、このポストイットというものが持ち運びづらくてしょうがないのだ。他の人がどうやってポストイットを持ち運んでいるのか知らないが、缶ペンであれば蓋の裏に貼付けておける。定位置にポストイットがあるというのは大量に使う人間にとって極めて重要で、いつでも瞬時に思ったところにポストイットを貼付けることができる。



また、使いかけのペンを立てかけておける所が気に入っている。僕はHI-TECをよく使う。このボールペンはペン先がとても細いので、机から落としたりしたらすぐに駄目になる。他にも使いかけの水性ペンなどを机に放置しておくと、いらないところにインクがついてしまうことがある。なので置き場所を決めておく必要があるのだけれど、ペン先を出したまま置くことを考慮すると上の写真のように缶ペンに立てかけておくのがとても良い。自分が今使っているペンが一目でわかる。

素材が素晴らしい

iPodの鏡面が使い込むほどに傷ついたステンレスの美しさが現れていくように、缶ペンも使い込めば使い込むほど、傷がつき、へこみができ、錆びていって、美しくなっていく。ジーンズや革製品のエイジングと同じだ。僕の今の缶ペンは高校のときに一度買い替えたものなのでもう5年ほど使っていると思うが、とても味が出てきている。他の布のペンケースだとすれて薄汚れていくだけだが、金属だと汚れていく方が美しくなっていく。缶ペンを持っている人同士でも「その人の味」が出ているのをよく目にすると思う。

缶ペンはもっと普及するべき

このように素晴らしいことだらけの缶ペンだが、あまり人が使っているのを目にしない。僕の感覚だと学生のペンケースの9割は缶ペンでも良いと思う。社会人になるとさすがに缶ペンほどのペンを持ち歩くことをなくなるのだろうが、勉強をする学生においては缶ペンの存在は必須だと常々考えている。まだ一度も缶ペンを使ったことが無いという人は是非使ってみることをおすすめする。