私語厳禁の夜行バスで友人達とDSのピクトチャットをすると面白いよ

先日の旅行の思い出を書いておく。


スキー旅行も無事終了し、僕らは夜になって長野から帰りのバスに乗った。行きのバスでは翌日からのスキーを想定して体力温存のためにみんな寝ようとするのだが、帰りのバスはというと旅行のクライマックスであり、明日からは暇な春休みということで、誰も彼もがけたたましく騒いでいるのだ。しかし、最初のインターをすぎるとバスは消灯になって私語厳禁になる。当然乗客は僕らの他にもたくさん乗っているので、僕らも静かにせざるを得ない。


そこで当然のことながら旅行で大活躍したDSをしようということになった。これならばうるさくなることも無いし、席が離れていても一緒に遊ぶことが出来る。最初はマリオカートテトリスをしようと思っていたのだが、誰が言い出したか知らないが、ひそひそと「ピクトチャットに入れ」という伝言が回ってきた。


ピクトチャットといえばDSを初めて買った人ならば一度は一人でどんなものかを確かめるのかもしれないが、友達とピクトチャットでまともに遊ぶというようなことをした人はあまりいないと思う。今回はDSを持っている奴が僕を含めて7人もいたので、7人で本気でピクトチャットをすることになった。最初は「バスあつい」「隣に座っている人が土産を食ってます」とかの雑談を手書きで入力するだけだったのだが、ピクトチャットの機能が明らかになってくるに連れて、白熱していく。

引用機能

ピクトチャットには引用機能というものがあって、右側のボタンをクリックすると、自分が今見ている人の発言をそのまま自分の発言の所にコピーできる。そこに自分なりの編集を加えても良いし、そのままおうむ返しのようにコピー発言をしても良い。この機能がピクトチャットの最大の肝で、手書きなどの時間がかかるコミュニケーションがこの機能によって大幅に短縮される。


僕らの中には方言がきつくて親しみを込めて「きちんと喋ろw」とよく言われている人がいるのだけれど、その人のピクトチャット上の文字が読めなかったときに一人が「きちんと喋ろ、>○○」と発言すれば瞬く間に全員がその発言をコピーして「きちんと喋ろ、>○○」でチャットが埋め尽くされる。


また、何故か実際とは正反対の不良キャラを押し付けられている奴がいて、本当は目つきが悪いというわけでもないのだけれどないのだけれど「目つき悪い」といじられている奴がいれば、そいつが描いていくアンパンマンドラえもんなどの落書きをみんなでコピーして目つきだけを悪く編集して再放流するみたいな遊びをする。


人の発言をコピーしてでっかく「笑」の文字を加えて煽ったり、「田中の存在(笑)」みたいな煽りを「田中の存在(神)」みたいに編集する遊びも出来る。このコピー機能を加えたあたりが任天堂さすがだなと思った。

文字をドラッグアンドドロップする機能

手書き文字だけではなく、きちんとした文字を打つこともできる。普通に五十音順にならんでいる文字をペンでタッチしていくだけなのだが、この機能だけではコミュニケーションに時間がかかりすぎて誰も使わない。文字入力機能の真骨頂は文字をそのままドラッグアンドドロップで好きな位置に挿入できることで、絵の一部として使いやすい。


例えば「米田」と手書きでかいた上に「むっつり」と書いたり、「矢倉」という手書きの文字の上に「かのうせい」とふりがなを売ったりする「ふりがな芸」が僕らの間で流行ったりした。記号も豊富に用意されているので絵に挿入しやすい。

その他いろいろ

他にもいろんな遊び方がある。例えば一人が調子に乗った発言をするのならみんな即座に退室していく遊びとか、「他にもこのバス内でDSやってるやつらの部屋がある」と嘘をつく遊びとか、くだらないことをやってはケラケラ笑っていた。DSiだけの隠し機能としてペンのアイコンを二回クリックするとレインボーのペンになるというものがあり、「禿同」を「秀同」と間違って連呼していたのを添削したりもした。


2chtwitterのノリに慣れている人たちとなら楽しめるはずだと思う。たぶんくだらないことしか出来ないと思うけれど、仲の良い友人達とであればくだらないことほど面白かったりする。僕らの場合は途中で「マリオカートしようぜ」という書き込みが入るまで実に3時間ちかくもピクトチャットをしていた。とても面白いので是非機会があれば仲の良い友人達とピクトチャットをすると良いと思う。