「ネットに居る」という感覚

昨日友人からの携帯のメールを見落としていて友人に小言を言われたのだけど、携帯のメールをあまり見ない僕は「僕と連絡をとりたかったらネット経由で話しかけてくれ。大抵常にネットに居るから」というようなことを友人に言った。僕は何の違和感もなく「ネットに居る」という言葉を使ったのだが、友人にはそれが新鮮で文学的に聞こえたらしく、「何だよネットに居るって」とのようなことを言われた。


twitterで常時他人と私生活を混合して、用事があったら携帯よりもskypeでというような生活をしている人間はマイノリティーなのだろうとは理解しているのだけれども、「ネットに居る」という感覚が大多数の人には理解しがたいものなのだと考えさせられた。僕の通っている学部は情報系なので、テレビの話よりもネットの話の方がしやすい。しかし、それはニコニコ動画の話だとか2ちゃんねるの話だとかGoogle Street Viewの話ができるというだけで、やはり常時ネットに繋いでいるという人間は少数はだったりする。


マジョリティーのことを「普通」というのならば、「普通の人」は「ネットに居る」という感覚は理解できないだろうと思うし、自分の知り合いでこの感覚が理解できそうだと思う人はネット経由で知り合った人ばかりだ。


おそらく、skypeやメールよりも、twitterがこの感覚を加速させたのだと思う。twitterではいつもtwitterにつぶやいている人が一日つぶやいていなかっただけで「今日はhogehogeが居ないな」とか言うし、確かtwitterをしている先輩とは「何かあればネットに居るのでtwitterででも連絡をください」みたいなことを話したことがあると思う。前回鍵をなくしたときもtwitterに居るだろうという思いでtwitter経由で連絡をとった。


僕が普通科の高校に通っていた頃はYouTubeWikipediaでさえ知っている人はいないような状況で、ネットでリアル友人と連絡をとるということはまずなかった。そこには少し憧れのようなものもあり、情報系の大学に来たらネットをフル活用して交流するのかなと思っていたけど、そうではなかった。旅行の写真をflickrで管理してもskypeで連絡をとろうとしても友人達が常時ネットに繋ぐわけでもないのでうまくいかなかった。twitterに誘っても、全く興味を示さなかった。それとは逆に、僕の所属しているサークルではネットに居ることを前提とした情報共有がされているようでなかなか面白い。


ネットに居る友人を増やしたいなと思っている今日この頃だ。