はてなの二大発明は「はてなスター」と「id記法」

http://d.hatena.ne.jp/coconutsfine/20070916#1189934832
先日のエントリにたくさんの反響を頂いてびっくりした
増田以外では初めてのホッテントリ入りで、自分のブログ名が入ってたときにドキっとしてしまった
僕のブログはほとんど読まれていないはずで、今回のエントリも本当ならば時の経過とともに消え去ってしまうはずだった
現にこのエントリが初めてブクマされたのは、このエントリが書かれてから1日経過したあとで、ホッテントリ入りしたのはそれからさらに1日後だ
そこでこれからも僕のブログを多くの人に読んでもらうために「はてなでブログを書くこと」についていろいろ考えてみて、僕なりに気がついたことについてここに書いておこうと思う

はてなの二つの方向性

僕が思うにはてなには二つの方向性がある

この二つだ
アイデンティティ」ははてダやはてブそのものやidなどが例としてあげられるだろう
「つなげること」にはキーワードリンクやアンテナやはてなスターがあげられる

ユーザーにアイデンティティを与えること

はてなでは特殊な文化がある。それはユーザー同士がidで呼び合うことだ。
あたかも敬称のようにidをつかい、はてな内では「近藤淳也」ではなくid:jkondoじゃないとユーザーにはピンと来ない
もともとidトラックバックなる機能があるのでそれが全体に浸透したものなのか、実在する社員がはてな内ではidが与えられた日記をつけているからなのかわからないが、とにかくはてなではidの着用を義務付けられるのだ
僕はこのidによってアイデンティティを与えるという文化がはてなの肝なのではないかと思う


はてなのサービスはユーザーの個性が如実に現れるものばかりである
はてダは言うまでもないが、はてブもアンテナもその人の思考回路を示していて、それが一つのidに集約される
そしてその人のアバターが公開されていて、他のユーザーはそのidの人物そのものに興味を持つように仕向けられている


これは他のブログサービスなどにはない文化のため、当然他社とはブログのコンテンツなどに差が出てくる
例えば他のブログサービスではおそらく一般人の日記なんかはなかなか読まれないだろう。面白い考えを持っている人でも、専門的な職業の人や有名人じゃないとあまり読まれないはずだ。
しかし、はてダでは普通の人でも個性を露出できるので、興味をもたれればどんどん読まれるはずだ
つまり

  • 他社ブログ…○○な職業の人
  • はてダ  …○○な考えの人

のような感じになる


みんな、良い評価された自分の考えは自分のものだと主張したいもので、僕が閲覧数が多かった増田よりもはてダでもっとエントリを書いていこうと思ったのもアイデンティティが欲しかったためである
アイデンティティが与えられるのはブロガーにとってとても重要だと思う

ユーザーをつなげること

これははてなの社員が一番力を入れていることだろう
日記を書くだけで強制キーワードリンクでがんがん情報を共有される
アンテナに入れるとお勧めの日記を教えてくれる
はてブでくねくねリンクする
例をあげればきりがないが、前述のアイデンティティがどんどん繋がってはてな村というコミュニティをつくる
これは自分の意見が通りやすいことを意味していて、ブロガーにはとても魅力的だ
はてダでは日記系ブログよりも言及系ブログの方が多いのはそのためだろう


このつなげる系のサービスはキーワードリンクおとなり日記のような受動的なサービスと、はてブはてなスターのような能動的なサービスがある
ユーザーにとって面白いと感じるのはもちろん後者だ
能動的に繋がっていくと村が活性化する
ユーザーとしても村につながることで自分のアイデンティティを確固たるものにしていく


繋がることはメリットだらけなのでどんどん繋がっていきたいのだが、このときに課題となるのがどこまで繋がるときの敷居を低く出来るかだった
はてなとしてはユーザーが興味をもったものはどんどん繋げていきたいのだが、あまりに敷居を低くするとユーザーの意図しないものまで繋げてしまうことになる
mixiのあしあとなんかは敷居を低くしすぎた例だろう
かといってコメントやはてブなどの一定の格式をつくってしまうとなかなか繋がらなかったりする


ユーザーの小さな興味を形にして繋がるきっかけを作る、つまり可能性を広げる。そんなサービスが理想だった
そんななかアメリカではてなの生みの親の手によってはてなスターというサービスが生まれた
これ以上ないほどはてなにふさわしいサービスだと僕は思う


ちょっとでも心が動いたら☆をつける、それだけではてなでのアイデンティティが深まっていく
実は先日のエントリが多くの人に読まれるきっかけになったのも、おそらくはてなスターのおかげだと思っている
僕が遠慮なしに☆をつけていったから僕と繋がった誰かが僕の日記を呼んでくれたのだ


だから僕はこれからは脊髄反射で☆を付けまくることにした
この☆は僕のアイデンティティはてな村ライフラインなのだ